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今夜の番組チェック

『西川玄房和尚の誰にでもできる精進料理T・U』より 抜粋

★精進とは善行を重ねて悪を絶ち、心身を清めて行いを慎み、物事に精魂込めてひたすら努力することで、
一般的に精進料理とは、野菜類・穀物・海藻類だけで調理した料理とされている。
しかし、精進料理とは、単に肉や魚をさけただけというものではなく、野菜・穀物も生命あるもの、
その命が我が命の源になっていることをよく心し、心切丁寧・思いやりを持って
自然の営みと恵みに感謝する心の料理です。

★季節を楽しみ、自然の恩恵に感謝し、いつくしみ思いやりの心でこれらを生かすことが
「不殺生戒」の心であり精進料理の心です。

★禅の教えに「別ニ是一壷の天」という禅語があります。
 壷の中にはその壷の天地がある。人の心にも各自の宇宙が存在し、
 それが全宇宙と一体であることに気づいた時、その人は大きく生まれ変わることができる。
という教えです。
即ち、分別執着を打ち払った正常無垢の世界が悟りであり、この壷中の響きこそ聞く人の
心の産声かもしれない・・・。

『精進料理をくらしの中で』より 抜粋

★精進することをインドの言語であるサンスクリット語では「ヴィーリヤ」といい、
悟りに向かって懸命に修行することを意味する。
つまり、本来仏教においては、食事をし、健康な体を保つことは一生懸命修行することだったのです。
この仏教における食事観が守られ、伝えられてきているのが禅宗であり、その食事が精進料理なのである。

★インドでも中国でも、精進という場合、植物性食品である。
仏教がわが国に伝来するとともに、中国の僧たちの食が我が国にももたらされた。
「何も生きている動物を殺してまで食べなくてもいい」という思想に基づく食である。だから僧侶は菜食だった。
僧侶が肉食をはじめたのは、明治5年である。「肉食妻帯勝手たるべし」というお触れが出たのだが、その時からである。

★精進料理とは、けしてあれこれ手を加えなくていい。自然の素材を工夫する。これに尽きると思う。
「天地いっぱいをいただく」のが精進料理ではないか。同時に、「あるがままを料理したもの。」

『おいしい精進料理』より 抜粋

★精進料理とは、肉や魚などを一切使わず、野菜や大豆、海藻などだけで作る、いわゆる菜食料理です。

★仏教は紀元前5世紀頃インドで生まれました。仏教を説いた釈迦の教えのかなに慈悲の精神に基づく
「不殺生」の思想があり、これが肉や魚を食べること(肉食)を禁じるもとになっています。

★仏教が日本に入ってきたのは6世紀のことで、朝鮮から伝わりました。そして675年には、天武天皇の勅令により、
僧侶や尼僧の肉食が禁止されました。時代は下って鎌倉初期、浄土宗の開祖親鸞聖人は、権力と結びついて
形式化した仏教を改革し民衆に広めようと、自門のものには、それまで禁止されていた肉食妻帯を許しました。
その一方で「近親者の命日くらいは、肉食を慎んで身を清めよう」として「精進日」を定めました。
これが一般の人にも精進料理が浸透していくきっかけになったようです。

★私たちがイメージする精進料理の基本を確立したのは、鎌倉時代中期の曹洞宗の開祖、道元禅師とされています。
中国で修行をつんだ道元禅師は、中国の禅林での食事法を日本に持ち込みました。

★精進料理の流れでもう一つ、忘れてはならないのが、中国風の精進料理の普茶料理です。
江戸時代初期に中国(明)から来日し、黄檗宗を開いた隠元禅師によって日本に伝えられ、黄檗宗の寺院を中心に広まりました。
日本の精進料理に比べ彩りが鮮やかで、揚げ物や炒め物などの油を使った料理が多いのが特徴です。